土台にされたアリサの抗議も、二人には届いていないようだ。
被當作地台的亞里莎的抗議也無法傳到兩人那裡。
それを見たミーアがキスをされるのを待つのではなく、タマやポチのように自分からキスをしてきた。
看見那情況的米婭並沒有等待被吻,而是像小玉和波奇一樣由自己主動吻上來。
年少組に触発されたのか、ナナとルルも顔を寄せてくる。
是被年少組触発了嗎 ?娜娜和露露也把臉湊過來。
「マスター、親愛のキスだと報告します」
Master. 親愛的KISS, 如此報告
「そ、それじゃ、私も親愛の証に」
那,那麼,我也作為親愛的証明
無表情のナナがオレの額にべちゃりと、少し頰を染めたルルが唇に近い頰についばむようなキスをした。
無表情的娜娜對我的額頭吻下去
臉頰有點染上紅色的露露在接近嘴唇的臉頰處
好像。 一樣的吻了下去。
久々の仲間内だけの旅なので、皆テンションが上がっているようだ。
因為是久違地只有同伴的旅行
大家的情緒似乎都高漲起來了。
マジメなリザは少し離れたところで直立不動だが、なんとなく交ざりたそうな気配を感じる。
莉薩在稍微離開了點的地方站直不動,可是總感覺有種似的氣息。
一人だけ仲間外れはかわいそうなので、「リザ」と名前を呼んでオレの頰を指差す。
一個人被排除在同伴外也太可憐了,所以我叫著「莉薩」並指了指自己的臉頰。
「で、では、僭越ながら──」
那,那麼我就僭越了
珍しく上ずった声で答えたリザが、顔を真っ赤にしてオレの耳元に優しく口付ける。
少有的把聲調拉高回應的莉薩,臉變得鮮紅向我的耳朵溫柔的把嘴貼上。
橙鱗族の風習なのか、キスの後にペロリと小さく耳たぶを舐められてくすぐったかった。
是橙鱗族的習俗嗎?在KISS之後舐了一下耳垂。
そんな仲間達だが、ボルエナンの森に滞在している間に色々と成長している。
以上的同伴們大家在波魯艾藍滯留期間都有了各種各樣的成長。
エルフ師匠達に鍛えられた仲間達は戦闘技術と共にレベルも上がり、
被ELF師父們鍛煉了的同伴們的戰鬥技巧提升的同時等級也提高了,
今や全員レベル二〇に達した。
一般的な騎士団なら分隊長や小隊長になれるくらいの技量があるだろう。
現在全體成員的等級都達到了20
普通的騎士團的話大概是能夠成為分隊長和小隊長的技量。
前衛陣全員が瞬動や身体強化スキルを覚えたので、総合力は公都にいた頃より格段にアップした。
前衛全員都學會了瞬動和身體強化的技能,整體戰力比起在公都的時期有了格段上的提升。
残念ながらリザ以外はまだ魔刃を覚えられていないが、
可惜的是在所有人中只有莉薩學會了魔刃
元々レベル三〇以上の騎士でも使えない者の方が多いようなレアなスキルだからしかたない。
但是本來就是等級30以上的騎士都沒多少人能使用的珍貴技能,所以也沒辦法。
後衛のルルも護身術スキルを覚え、
身為後衛的露露也學會了護身術技能
アリサやミーアはスキルを得られなかったものの、
亞里莎和米婭沒有得到技能
街のチンピラ程度なら軽くあしらえる程度の技量を得たようだ。
似乎得到了街上的程度的話的技量。
ミーアは新たに精霊魔法を手に入れ、アリサは空間魔法の新しい魔法書を得た。
米婭得到了新的精靈魔法
亞里莎得到了空間魔法的新魔法書。
ナナの理術強化は中級術理魔法相当のモノが増えたが、
娜娜的理術強化相當於增加了中級的理術魔法
魔力まで増加したわけではないので、今後の成長次第といったところだろう。
可是當然不會連魔力也一并增加,所以就期待今後的成長吧。
オレもエルフ達から様々な秘術を教えて貰ったお陰で、
我也托ELF們教授了我各種各樣的秘術的福
妖精銀とも呼ばれるミスリルだけでなく、
不止是被稱為妖精銀的秘銀
優れた強度や耐熱性を誇る「日緋色金」、
以優秀的強度和耐熱性為傲的「日緋色金」
魔力によって密度が変化しダイヤより硬い「真鋼」、
比起根據魔力而密度變化的更硬的「真鋼」
魔力効率に優れ、杖や魔法道具向きの「真銀」、そして万能の「神金」を作れるようになった。
魔法效率優秀,製作杖和魔法道具的「真銀」
然後還有萬能的「神金」都能製作了。
もっとも、これらの魔法金属の錬成には膨大な魔力と「賢者の石」とも呼ばれる「聖樹石」が必要になる。
要鍊成上列的魔法金屬,膨大的魔力還有被稱為「賢者之石」的聖樹石都是必須的。
錬成後の金属の重さに比べたら微量だが、
雖然和鍊成後金屬的重量比起來是微少的份量
聖樹石が潤沢にあるオレやエルフ達以外にはそうそう作れないので、あまり公の装備や装飾品には使用できない──大騒ぎになるからね。
可是除了得到聖樹石的我和ELF們外的人是無法製作的
所以不能在對外的裝備和裝飾品上使用太多
因為會變成大騒動的。
「ねぇ、ご主人様。迷宮都市までは何日くらいで着くの?」
吶 主人 離到達迷宮都市還有多少天左右?
「そうだな──」
這個嘛 ..
スキンシップを十分に堪能したからか、アリサ達の笑顔がいつもよりテカテカと輝いている。
只有便不分夠用了
可是亞里莎她們的笑容比平常更閃耀。
なんでも「ゴシュジニウム」とやらを補充できたと不思議な発言をしていた。
總之先補充不可思義的發言
船の操舵や帆の調整は、船首像型のゴーレム「カカシ」がやってくれるので、オレ達は甲板の上にシートを広げて寛いでいる。
因為船的操舵和帆的調整是由船頭像的哥雷姆「卡卡西」負責的
所以我們在甲板上
マニュアル操船もできるが、船首像型ゴーレムに任せた方が安全で楽ちんなのだ。
交給船頭像型哥雷姆會比較安全的玩
ちなみに、船首像型ゴーレムはありきたりな美女像ではなく、ミーアの熱い希望でペンギンの像が選ばれた。
順帶一提,船頭像型哥雷姆並不是美少女像
而是根據米婭的熱烈希望而選擇了
「──普通の船なら一ヶ月くらいかかるはずだよ」
普通的船的話應該一個月左右吧
オレはマップを開きながら答える。
我邊打開地圖邊回答。
飛空艇ならともかく時速一〇から二〇キロメートルの船だと、一ヶ月くらいは見ておく必要があるだろう。
飛空艇的話。 從時速10到20公里的船
大概一個月左右是必須的吧
あくまで、普通の船ならば、だ。
普通的船的話,呢
「マスター !前方の海の色が違うと報告します」
aster!前方的海面顏色不對勁,如此報告
船首からナナの警告が聞こえた。
我從船頭那聽見了娜娜的警告。
確かに直線に近い弧を描くようなラインで色が変わっている。
的確像描繪接近直線的弧一樣在改變顏色
マップによると、ボルエナンの森のエリアが途切れる辺りだ。
地圖
波魯艾藍的森林的地域中斷邊
「空も~?」
天空也
「本当なのです !」
真的的說
さっきまでマストの周りをグルグル回って遊んでいたタマとポチも、いつの間にかマスト上方にある見張り台に陣取っていた。
剛才為止圍著 的四周轉著玩的小玉與波奇也
在轉眼間。在上方的望台上擺好陣勢了
たぶん、見張り台と甲板を結ぶ縄ばしごを登るのが面白かったのだろう。
大概,登上和甲板會很有趣吧。
「本当だわ」
真的耶
「何かあるんでしょうか?」
有什麼在那嗎?
フォアマストとメインマストの帆の合間から見える海を見て、アリサとルルが不安そうに呟く。
從。和。 的帆能看見的海 注視
亞里莎和露露很不安似的咕嘟
「大丈夫だよ、そろそろ外海なんだ」
沒事的喲,是差不多到外海了
オレはそう言って、船の魔物避けを起動する。
我說著並發動了船的魔物回避魔法。
聖碑と同じ青い光の魔法陣が船を囲んだ。
發出和聖碑同樣的青色光芒的魔法陣圍繞著船。
結構派手だが、人里近くや他の船と船団を組んだ時用に、光が漏れないステルスモードも搭載している。
也搭載了不會漏光的 模式。
効果範囲が半減するので、普段はステルスモードを使っていない。
因為效果範圍會減半
所以一般並不會使用這模式。
「──綺麗ですね」
好漂亮呢
ルル達が光の魔法陣を見て口々に綺麗だと喜ぶ。
露露她們看見光的魔法陣都高興的說著漂亮
やがて船が進み、海の色が違う境界付近まで辿り着いた。
在海面顏色不同的邊界附近停泊
「結界」
ミーアに首肯し、皆にこちらに集まるように告げる。
米婭點頭 告知大家在這處集合
見張り台の二人を除いた全員が操舵席の周りに集まった。
除了在暸望台上的兩人外 全員都集合到操心舵席的四周了
ここにはシートベルト付きの安全な座席があるのだ。
這裡有帶有。 的安全的座椅。
「マスター、前方を !」
master 前方
オレの肩を摑んだナナが前方を指差す。
娜娜抓著我的肩膀指向前方
船が結界に近付くと、海上の結界がゲートのように開いた。
船一接近結界,海上的結界就1好像門一樣打開了
もっとも、元が透明なので、光の加減で微かに見えるくらいだ。
因為本來是透明的,所以能微微看到的程度
「マスター、向こう側の海が荒れていると報告します」
Master. 另一側的海面在,如此報告
「この辺の海はボルエナンの守りのために、わざと海流が荒れるようにしてあるんだってさ」
這一有5的海。守護波魯艾南
外洋でも滅多にないような荒波に、船が翻弄される。
船が通り抜けた結界が、背後で音もなく静かに閉じた。
マップによると、ここは「妖精の迷い海」というエリアらしい。
「よーそろ~?」
「ここは両舷最大戦速の方が用法的に正しいと訂正します」
マスト上の見張り台に座るタマが足をぶらぶらさせながら呟き、それを伝声管越しに聞いたナナが平静な声で訂正する。
この船の伝声管は風石を使っているので、非常にクリアに声が届く。
ちなみに、両舷全速しようにも、この船にはオールやスクリューが付いていない。
「おう~いえ~」
「す、すごく揺れるのです !う、海に落ちちゃうのです」
「ふ、二人とも、危ないからそこから動いてはいけませんよ !」
マストの上は振幅が大きいので、ポチがプチ・パニック状態になっている。それに釣られてリザまで慌てだした。ノリノリなタマとの温度差が凄い。
マストの上のタマとポチはちゃんと命綱を腰に巻いているし、いざという時はオレの「理力の手」もあるから大丈夫なんだが、慌てたリザとポチはそれに気がついていない。
ルルとミーアは無言のまま青い顔でオレにしがみついており、シート前の手摺りに摑まったアリサもさほど余裕はなさそうだ。
「やっぱ、外洋にこんな小さな帆船だと無理があったんじゃない?」
「大丈夫だよ」
この船は排水量一〇〇トンくらいの小型ガレオン船だけど、特殊ギミック満載だからどんな荒海でも余裕なのだ。
エルフ達の話だと、この荒波も長くは続かないという話だし、それに── 。
「──ほえ?甲板の一部が開いていく」
「側面も窓開いた~?」
パタパタと音を立てて開くカバーを見て驚いたアリサの呟きをタマが補足し、続いて高回転エンジン音のようなモノが船上に響いた。
ふわりとした浮遊感が身を包み、荒波による揺れが収まっていく。
揺れが収まったタイミングで、涙目のポチがロープをするすると滑って見張り台から降りてくる。
タマもポチに釣られて、一緒に甲板まで降りてきた。
「ふわふわ~」
「マスター、船が空に浮かんでいると報告します」
「へっ?空?」
タマとナナの報告に、アリサが驚きの声を上げて舷側から身を乗り出す。
他の子達も、シートベルトを外して三々五々に甲板に散っていく。
「ふ、船が飛んでるぅううううう !」
──この船は空力機関を搭載した浮遊帆船なのだから。
驚く仲間達に、少し得意げに船の仕組みを語ってみた。皆「すごい魔法装置が載ってる」くらいの理解だったが、一様に揺れない船を喜んでくれたので良しとしよう。
揺れないのもそうだが、空中に浮かんだ船は水の抵抗がないので、普通の風でも時速二〇キロメートル、風魔法を併用する事で時速六〇キロメートルの巡航速度が出せる。
涙滴型の「風防」の魔法を併用すれば、たぶん、最大時速一〇〇キロメートルくらいは出るはずだ。
飛行機としては遅いが、快速で有名な駆逐艦シマカゼが時速七五キロメートル程度だった事を考えると、船としてはどのくらい破格か分かるだろう。
「もっと高く飛べるの?」
「海面から六〇メートルくらいまでは上昇できるよ」
この船の空力機関は出力の低いフィンの利用法を考えている時に作った代用品だから、普通の飛空艇のように自由自在に空を飛ぶ事はできない。
「こんなこともあろうかと、ってジェットエンジンを積んでたりしないの?」
「ないよ、そんなもの」
アリサの問いに苦笑を返す。
だって、あくまでコンセプトは帆船だからね。
もちろん、空きスペースはたっぷりあるし、飛空艇用の大出力タイプの聖樹石機関や噴射推進機などを搭載するためのマウンタも標準装備してあるので、ストレージにストックしてあるそれらの魔法装置を組み込むことは可能だ。
だが、この船はあくまで帆船らしさを優先させた。風寄処理を施した帆が捉える自然風か風魔法による強風で進むのが帆船らしくていいと思う。
そんな会話をアリサとしていると、前方を見つめていたリザが警告の声を発した。
「ご主人様、霧が立ちこめてきました」
リザの報告を聞いたオレは素早くマップを開いて航路を確認する。
この先は障害物もないし、魔物もいないので視界が多少遮られても問題ない。
──嗯?
何か今、違和感を覚えた。
「にゅ~?」
船首に座って足をぶらぶらさせていたタマも違和感を覚えたらしく、耳の後ろを不快そうに搔くのが帆布の隙間から見えた。
霧が晴れると、真夏のような明るい日差しが一気に差し込んでくる。
波が少し穏やかになっており、気温も日差しに相応しい暖かさ──というか暑さに変わった。
マップを開いて確認すると、マップ名がいつの間にか「妖精の迷い海」エリアから「海龍諸島」エリアに変わっていた。
オレはマップを開いて、魔法欄から「全マップ探査」を選んで、このエリアの情報を収集する。
「ご主人様、何が起こったのでしょう?」
「心配しなくていいよ。ボルエナンの森のエルフがかけた魔法で、どこか遠くに飛ばされただけだよ」
これが「荒波も長くは続かない」とエルフ達が言っていた理由に違いない。
心配そうに集まってきたリザや仲間達にそう答える。
詳細を尋ねなかったので推測になるが、エルフ達の魔法書にあった「彷徨いの海」という魔法だろう。
公都の老スプリガンの店を守っていた「彷徨いの森」と同種の魔法でボルエナンは守られているようだ。
「強制転移なんて大変じゃない。今、どの辺りか分かるの?」
「大丈夫だよ。ここは海龍諸島みたいだから、北上すればシガ王国に行けるよ」
オレが説明すると、皆はようやく安心した顔を見せるようになった。
このエリアは大きな空白地帯を挟んで、オーユゴック公爵領のエリアに続いている。
帰還転移用の刻印板を設置する必要もあるし、海龍諸島沿いに北上してオーユゴック公爵領の領海に出て大陸沿いに西へ進路を取ろうと思う。
この「海龍諸島」エリアは大小一〇〇以上の島々がある半径三〇〇キロほどの歪な形の海域を指す。どの島も無人島で、住民は一人もいない。
シーサーペントという海の魔物が大多数を占め、最大でレベル四〇、平均三〇ほどで総数二千匹近くもいる。中にはディープシーサーペントというレベル五〇超えの上位種も共存していた。
レベル二〇以下の細々とした魔物もいるが、どれも島の内陸や島の沿岸に生息しているようだ。
「なんだか、暑っついわね」
「本当ね」
安心した途端、このエリアの暑さに気を配る余裕が出てきたらしい。
アリサとルルが胸元をパタパタして風を送っている。
「それじゃ、少し風通しを良くしようか」
潮風からガードする船の防御魔法装置を操作して、一定量の風が通過するようにしてやる。
潮風で仲間達の髪が傷まないように、カットしていたのだ。
「海の香り」
ぽつりとミーアが呟く。
「涼しっ」
「本当ね、良い風」
アリサとルルが潮風に身を晒して涼む。
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