全員でソファに
腰を下ろすと、まずはリオが食事会に関する話を振った。
「外出許可が下りるといいね!ううん、絶対下りてくれないと困る!けど……」
意気込んで語るラティーファだったが、じいっと隣に
すわ
座るリオの顔を見上げる。
「……どうしたんだ?」
リオは妙な
はく
迫
りよく
力を感じて
と
戸
まど
惑う。
「お兄ちゃんがセリアさんのことを呼び捨てで呼んでる!」
ラティーファが食いついたのはそこだった。サラ、オーフィア、アルマは知っているのでやっぱり反応したかと
いった顔をしているが、ラティーファと同じく初耳だった美春も驚いたように目を丸くしている。
(……またこの話か)
どうやら自分が思っている以上に重要な問題らしい。
「なんで!?」
ラティーファがグイッと
せま
迫って訊いた。
「ロダニアへ移動するまでの間、王女様を護衛していたんだ。
いつ
一
しよ
緒にいる間に先生呼びするわけにはいか
ないだろ?」
リオは困り気味に答える。
「んー、そうだけど……。いいなあ」
「ラティーファのことはもう名前で呼んでいるだろ」
「そうだけどー!急に呼び方が変わると
きよ
距
り
離が近づいた感じがするの!」
自分は最初から呼び捨てで呼ばれていた。だからそういうのを味わいたくて、羨ましいのだと、ラティーファだって
の俺がモテないはずがない!!
んな
無
茶な……」
たじろぐリオ。
「みんなも羨ましいよね!?お兄ちゃんから呼び捨てで呼ばれたいよね?」
ラティーファはストレートにその場にいる少女達に問いかける。
「私達は……」
顔を見合わせるサラ、オーフィア、アルマ。
「私達は?」
「実際に呼び捨てで呼ばれることを想像すると、すごく恥ずかしいなあって話になっちゃった」
ラティーファに尋ねられ、オーフィアがえへへとはにかんで言う。
「むー……。確かに、それはわかるかも。アイシアお姉ちゃんは……」
「私は最初から呼び捨てで呼んでもらっている。このままでいい」
アイシアはぽつりと答える。
「アイシアお姉ちゃんはそういうタイプか……。美春お姉ちゃんは?」
ラティーファは最後に美春に訊いた。
「へ?わ、私?」
「うん!お兄ちゃんに呼び捨てで呼んでもらいたい?」
「ハ、ハルトさんに呼び捨て……」
美春はちらりとリオを見る。
――美春。と、脳内でリオの声が再生される。
「ど、どうだろう?」
美春の顔は真っ赤になってしまった。
「呼んでもらいたいんだね」
ラティーファは決めつける。
「そ、そんなことはない!……かな?」
勢いよく
はん
反
ばく
駁しようとした美春だったが、最後は疑問形になった。
「ミハルはすぐ顔に出ますね」
サラがややジト目で言う。
「それはサラ姉さんもだと思いますが、まあ、ミハル姉さんの場合は特にそうですね」 |